プログラミング言語「Python」を独学で習得したい方に向けた記事です。
プログラミングスキルの需要が高まっている昨今、仕事の業務での自動化、効率化を狙ってPythonを学習したい、Pythonでできることは何なのか、など気になる人も多くいると思います。
私は学生時代にC言語の授業がありましたが、プログラミングはほとんど理解できておらず、授業の課題も友人に答えを教えてもらって、ギリギリで単位を取れた程度でした。
そんなこんなで私はプログラミング経験がほとんどない状態で社会人となり、1年目でPythonを使ったExcel処理の自動化を行いました。

学生の時に勉強しておけばよかった...
と思いましたが、私を含め、社会人になって仕事を行う上でプログラミングが必要になった人も多くいると思います。
今回は、「社会人がPythonを独学する方法」と「独学するうえで気を付けること」についてご紹介します。
Pythonとは?

まずはPythonについて簡単に紹介します。この記事を読んでいる人はすでにPythonを知っているとは思いますが、一応よくわからない人のために書いておきます。(知っている人は読み飛ばしてください!)
Pythonは、プログラミングの初心者にとって非常に学びやすいプログラミング言語です。
その理由は、読みやすくシンプルな構文を持ち、直感的に使えるように設計されているからです。
Pythonの特徴を4つご紹介します。
シンプルな構文
Pythonのコードは、文章のように自然な書き方で書けるため、プログラムの流れが直感的に理解しやすいです。
例として、PythonとC言語で「Hello, World!」を表示させるプログラムを比較してみましょう。
print("Hello, World!")
#include <stdio.h>
int main(void){
printf("Hello, World!\n");
return 0;
}
このように、他のプログラミング言語と比べて非常にシンプルです。
また、Pythonはスペース(インデント)を使ってコードの構造を整えるため、コードが読みやすいことも特徴です。
ライブラリが豊富
Pythonは、科学計算、データ分析、人工知能、Web開発などの分野で広く使われています。
これは、Pythonが多くのライブラリ(便利な機能が詰まったツールのセット)を提供しており、初心者でも簡単に高度な機能を利用できるからです。
コードを書いたらすぐ実行できる
Pythonはインタプリタ型と呼ばれる言語で、コードを書いたらすぐに実行結果が確認できます。
たとえば、Jupyter Notebookというツールを使うと、1行書いてその場で結果を見ながら学習できます。
エラーが出たときもすぐに修正でき、学習効率が高いのも特徴です。
この特徴は、プログラムを一通り完成させなくても、記述のたびに実行結果を確認できるため、初心者にとっては、どこでコードを書き間違えたのかすぐにわかるので、学びやすい言語であるといえます。
充実したコミュニティと豊富な教材
Pythonは世界中に学習者・開発者がいる人気の高い言語なので、インターネット上に多くの学習教材や質問の解答が存在します。
初心者がつまづいたときにも解決策を見つけやすく、コミュニティからサポートを得やすいです。
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独学はできるのか?
いきなり結論ですが、Pythonを独学で学習して普段の業務に活用することは可能です。
インターネットや書籍からPythonの基礎やコーディングのやり方を自分で調べて学習することができます。
しかし、Pythonを使って何がしたいのかを先に決めていないと、無駄な勉強をしてしまうことになります。
これまで私がプログラミング学習をしてきて感じた独学を始める前に準備しておくことを紹介します。
- 作りたいものを決める
- 何から始めるか決める
- 最終的なゴールを決める
- どのくらい時間を取れるか
作りたいものを決める
Pythonを含め、プログラミング学習を始める人は
print("Hello, World!")
「Hello, World!」を出力させることから始めることが多いと思います。
しかし、本来は何か明確に実行したいものがあるはずです。
たとえば、
- Python×Excelでデータ処理
- Python×Windowsでフォルダ操作
- Python×GoogleでGoogleSpreadSheetでデータ集計
- Pythonでウェブスクレイピング
- Pythonで機械学習
などなど、自分が抱えている問題に対するアンサーを得るための手段としてプログラミングを学習したいはずです。
何から始めるか決める

作りたいものが決まったら、何から始めるかを決めましょう。
闇雲に文法を学習したところで、自分の作りたいものに使う文法でなければ、意味がありません。
何も知識がない状態からだと何から始めるかによって、続けられるか、挫折してしまうか、大きく変わってくると思います。
おすすめの方法としては、まずは作りたいものを決めて、それについてインターネットで検索して、似たようなコーディングを載せているサイトを見て、解説を読むことです。
どんな文法を使うのか、どんなライブラリを使うのか、とりあえず「ふーん、こんな感じか」と思えればいいと思います。
最終的なゴールを決める

作りたいものを決めて、ある程度プログラミングの学習が進んで、最終的な成果物を作れたとします。
それをまた応用させてほかの成果につなげるのか、自身のスキルアップ、キャリアアップなど、転職や副業に生かしていくのか、
遠い目標に感じるかもしれませんが、ざっくりとでもいいので最終的なゴールを決めておくと、学習が続けられると思います。
どのくらい時間を取れるか

自分の仕事の業務時間の中でプログラミングの学習時間を取れる人は、1日数時間学習をできると思いますが、
普段の業務で忙しい人は、どこかで時間を取らないとプログラミング学習は難しいです。
初めのうちは、調べながら、コードの意味を理解しながら、まずは何とか動くものを作るので精一杯なので、かなり時間がかかると思います。
また、エラーにハマるとすぐに解決できないことも多くあります。そのためにある程度のまとまった時間が必要となります。
私も仕事と家庭のことで時間を取るのが難しいですが、Pythonを始めた頃は意識して時間を確保するようにしていました。
勉強時間確保についての記事も参考に載せておきます。
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仕事が終わった後にプログラミングの勉強をすることは体力的にも精神的にもしんどいときはありますが、独学でできないことはありません。
ただ、計画から作業、エラー対処、新しい知識の学習などのすべての作業を1人で行うのは、初心者にはつらい時があります。
Pythonを効率的に学習する方法
時間に余裕があれば、自分1人で独学を進める方がお金もあまりかからずに済むので経済的ではありますが、仕事・プライベートで忙しい社会人が1人で黙々と時間をかけてプログラミング学習をするのは、非効率的だと思います。
時間があまりない社会人にとっては、プログラミングスクールを利用してみるのもおすすめです。
お金はかかりますが、得られるリターン(業務効率化、転職・副業による年収アップ)を考えれば、お得な買い物です。
例えば、DMM WEBCAMPでは様々な学習コースがあり、Python学習に特化したPythonコースでPythonの基礎から実務に応用できるところまで、学習することができます。
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